FC2ブログ

第5話②

2016
06-05
「はじめまして、この度はご相談に乗って頂きありがとうございます。」

少しキツそうな感じのおばさんだがどことなく、親しみを覚えるものがあり嫌いではなかった。

「さて…細かいお話になりますが…」


そこからその女性はつらつらと話を続けた。

要約すると

うちの息子が勤めている会社で何か問題をおこしたらしい、海外出張から予定の日を過ぎても帰ってこない。

連絡も取れないし会社に聞いても滞在が長引いたとしか答えがない。

息子の部屋の予定を見ると、今日は同じタイミングで出張へ出た役員の帰国日となっている。

上半期の決起集会も同日でおそらく役員は何かを話すだろう、と。

それを聞いてきてほしいとのことだ。たとえ関係のないことでも息子の消息を知るヒントになれば…と。


「お受けいただけますでしょうか…?」

俺は所長をちらっと見た。

一体この話のどこにソフィアさんと関連があるのか問い詰めたくなった。

まあ…この企業に入るにはそれなりにリスクを伴うし、何か見つかることもあるかも知れない…

そう思っていると問い詰めたくなっていた気持ちはどこかへいったようだ。

「もちろんですとも。この2人が既に準備を始めてますよ。」


「…えっ?!…あ、はい、もう少し話を詳しく…」

ソフィアさんは少し動揺したがうまく話を戻しクライアントから詳細を聞いている。

所長も興味があるのかなんなのかはわからないが随分口を出す。

「この会場に入り込むとなると男はかなり厳しい。建屋内が関の山だろう。だからたとえ彼であってもこの任務の遂行は難航する、だが…」

所長は間をあけて続ける

「彼女なら…場合によっては入れんでもないと踏んでいる」

クライアントは目を丸くして

「こちらの女性がですか?? これだけ美人だと目立ちますし、背も高いからすぐバレちゃうのではないですか??」


所長は待ってましたと言わんばかりの顔で


「ええ、確かにそうですが…1点だけ、

この企業はこういったイベント毎には必ずチアリーダーやコンパニオンを使うんです。」


ソフィアは思わず声を上げて所長を見る

「えっ…それってもしかして…」

「その通り。君にはコンパニオンの格好をして会場に潜入してもらおうと思ってな。」

妙な間が空いて、ソフィアがこたえる。

「…仕事ですので、当然やる義務はあります。
ですが、私もいい歳ですので着れるものと着れないものがあります…」

少し恥ずかしさを抑えてしゃべるソフィアとその発言内容で俺は少し興奮してしまっていた。

着れないものってなんだろう…

「大丈夫だよ、君ならスタイルも良いし、少々過激でもごまかせるだろ。」

ソフィアは何か言いたそうだったが

「わかりました。まずはどんなものか見てから進めようと思います。また報告に伺います。」

「頼んだぞ。お、ユウくんもサポート頼んだぞ。」




その後、クライアントから入手したコンパニオンの衣装を見たが正直それほど過激なものではなく、なんというか…品のあるいやらしさ、だろうか。。

しかし当のソフィアは恥ずかしさを抑えられないのか、顔を赤らめ、ただただそのコンパニオンが映った写真を見つめている。

「あの…大丈夫でしょうか…??」

ソフィアがふう、と一息ついて、すこし迷った素振りを見せながらも

「問題ありません。このコンパニオンを斡旋しているところへ連絡を取って当日のメンバーに入れるよう調整してみます。」


クライアントは何度も何度も頭を下げ、ホッとした様子で帰っていった。


「ソフィアさん…本当によかったんですか?
この衣裳…結構露出多いですよ??」

ソフィアは頭を抱えて答える。

「断れないわよ…。でもそれくらいでよかったと思ってるわ。」

さらに

「しかし、見れないのが残念ねえ…私のコンパニオン姿、見たかったでしょう??」

あえて隠すこともなく

「ええ、とても残念です。」

「まあ、何かあったら飛び込んできてもらわないといけないからその時に見れることでも期待なさい。」

ちょっときつめの言い方で少しご機嫌ななめのようだ。


どの程度のコンパニオンが来るかはわからないが、割とグラマラスなコンパニオンが多いようで安心した。

スレンダーとは言えないソフィアさんが浮いてしまっては元も子もない。

くだらない心配をよそに、ソフィアは着々と準備を進めていた。

数日後

衣裳も準備できたというソフィアから、フィッティングの確認をして欲しいと申し出があった時には耳を疑った。

踊る気持ちを抑えながら、終業時間後にソフィアの部屋へ向かった。

「あら?随分早いわね?予定間違えて伝えていたかしら??」

踊る気持ちを抑えきれていなかったようだ。

「まあ、いいわ。すぐ着替えるから確認してもらえる??」

そういうとソフィアは更衣室のような所でガサガサとおろしたての衣裳に着替え始めたようだ。

ものの数分だろうか

「あ、、ちょっとまた今度にしてくれるかしら??」

「え??どうしたんですか?サイズ違ったんですか?」

ソフィアは困惑したように

「んと…そ、そうね、そんなとこかしら…」

怪しく思った俺は自分でもわからないが
気付いたら思いっきりドアを開けていた。

「ちょっと?!何してるの…やだ、見ないで…」

恥ずかしそうに顔を覆っていたソフィアは

白地に青の柄のシャツに真っ青のぴっちりとしたパンツ姿で立っていた。


上半身はゆったりとしているのに対し、

下半身は相変わらずはち切れんばかりのボリュームだ。

「…あ…す、すごくいいと思います…」

俺は…一瞬で勃ってしまい、思わず変なコメントをしてしまった。

「そんな意見…なんの参考にもならないわよっ!!」

部屋から突き出され、すこし我に返った俺は

「す、すみません、、、頭冷やして、、いや、今日のことは忘れます。でも、すごく似合ってますし違和感ないですよ。」

反応のないことは承知の上で一言だけ伝えて、

俺は帰路についた。



スポンサーサイト

Trackback

Comment

Post a comment

Secret


プロフィール

melly555

Author:melly555
著作権等の問題があれば御連絡下さい。
即刻削除いたします。

最新記事

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム