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第2話

2016
02-13

「ずいぶん早かったね。
彼女ももうすぐ来ると思うが」

図ったようなタイミングでカツカツ、とヒールで歩く音が聞こえる。

コンコン、失礼します。落ち着いた女性の声がする。

「どうぞ」
所長が受け入れるとドアが開く。

「おはようございます。」

想像していたよりずっと美しい、とても一回り上とは思えない。
束ねられた鮮やかな金色の髪が動く度に妖艶な香りを放つが
それ以上に彼女のもつオーラはまさに妖艶そのものだった
白のインナーにジャケットを羽織り、膝丈のタイトスカートとよくありがちな格好にも関わらず。

最も、インナーもタイトスカートも小さめなのか、
動く度に今にも破れそうなほどびっちりしていたのもあるが。

「ほほ、あまりの美しさに声も出ないか?」

「あ、いや…」

「所長、こちらの方は…」

「ああ、紹介がまだだったね。彼はユウ君。以前も話していた君のパートナーになる人だよ。」

「まあ。はじめまして、ソフィアと申します。」

「あ、ユウです。よろしくお願いします。」

近くてみる彼女はやはり美しく、背はヒールのせいか、同じくらいか彼女の方が大きい。

「まずは私の部屋に来てもらえますか?いろいろ説明したいので。」

「ええ。」

「では先に行って準備しておきますので。」

「はい」

そういうとソフィアは部屋をでた。

彼女が出て行ったことを確認すると所長がニタリと笑いながら

「品のある女性と思っただろ?」

「え?あ、まあ・・」

「普段は品のある女性なんだが、やはり昨日はなした件の関係で
精神が不安定なようでな」

「はあ…」

「ワシの前ではあまり見せないがなかなかキツイ性格になることがあるから注意しなさい。
まあ、わしもどちらがホントの性格なのかわからんのだよ!」

「はあ…わかりました。」

10分ほどしてソフィアの部屋に向かう。

コンコン、失礼します。

「どうぞ。」ソフィアの声がしたので中に入る。

「そこに座ってもらえるかしら?」

ソファに腰掛けるとソフィアは依頼書と思われる書類を数枚テーブルに並べて自らも腰掛ける。
腰掛けたことで膝丈のスカートが少しはだけて、腿のあたりが露わになった。
体型の割には失礼な言い方だが太く、筋肉質というよりは年頃の女子を思われる肉の付き方で、
大人な雰囲気とのギャップが僕を興奮させた。

少し長く見過ぎたか、ソフィアがニコッと微笑む

「あっ、すみません汗
これ、依頼書ですよね?」

「そう、話は聞いていると思うけど
依頼の中でも危険をともなうものね。これだけ滞ってるの。」

「結構あるんですね、たまに、と聞いてましたので」

「あら?そうなの?
ちゃんと伝えてくれなきゃ困るわね…まあいいわ。とにかく現状はわかってもらえたかしら?」

「はい。で、僕はどんなことをすれば…」

「私が遂行する任務のサポートよ。とにかく後方支援をして欲しいの。」

「はぁ。」

「通常の依頼なら…雑用になってしまうかもしれないけど、危険な依頼も見ての通り多いの。
そのときに危機から私を守るのが貴方の主な役割よ。」

「う~ん」

「もちろん探偵だから、交戦は基本ないけど最悪しなきゃいけないときも…必ずあるのよ。
そのときは…悔しいけど私では力不足なの。」

突如見せたか弱い女性の表情に心を揺さぶられる。

「事情はわかりました。協力します。でもなんで女性のソフィアさんがメインでやらなくては行けないんです?」

「ええ…正直貴方の力なら全ての依頼をこなせてしまうと思うわ…
これは私の個人的なお願い、記憶を取り戻す為には…必要なことだと私の勘が言ってるのよ。」

む、むちゃくちゃだ…と思ったが
あまりの真剣さに協力せざるをえなかった

「ありがとう!。貴方のような人がいてくれると心強いわ。
でもできる限り一人で完結するつもりだから、極力出てこないで欲しいの。」

「線引きが難しいですね…」

「また依頼前に打ち合わせしましょう。
私はこれから出かけなきゃいけないの、後は所長に指示を仰いでもらえる?」

「はい。」

慌ただしい感じだと思いながらソフィアがでていくのを見ていたが

「じゃあまた詳しい話は明日ね。」

「ふう…」

その後は所長の指示で

俺の部屋作りの為ひたすら片付けに従事したのだった。
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